ITエンジニアである我々はどう生きるべきか


2026年、IT業界の仕事の仕方はガラッと変わった。 AIの進化により、今までソースコードを書いていた仕事がほとんど書かなくなりコードの1行1行ですらも正確に読む頻度が減ってしまった。筆者はこの変化に色々な思いを抱いた。そしてこれからどういうことが大事なんだろうということを考えていくつかの考察ができた。今日はそれを綴っていこうと思う。

筆者の感情の遷移

昔の筆者、今の筆者でどういう心情だったのかを綴ってみる

ソースコードを書くことが生き甲斐だった

筆者は2023年の4月にIT業界に新卒で入社した。入社する約1年前からwebプログラミングの勉強を始めてほぼ毎日コーディングしてきた。勉強しなければないという感情ではなくコーディングが楽しいと思ったから毎日やっていたのだと思う。入社後も仕事とプライベート、それぞれでコーディングをしてきた。このコーディングをするという事象が筆者にとっては生き甲斐であり趣味に発展するまでになっていた。仕事でもコーディングをしている時間はとても楽しく幸せな時間だった。

AIの進化による変化

2022年くらいにChatGPTがリリースされた。当時、AIチャットができるという衝撃はあったものの事実を話す確率が低い使えないおもちゃ程度のものだった。入社してからGPT4がリリースされたがたまに助けてもらおうかなという程度だった。github copilotというコーディング補佐のようなものもあったが筆者が望むソースコードにならないためはっきり言って邪魔な存在だと思っていた。しかし、claude code、codexといったツールの進化、AIのモデルの進化が2025年ごろから急速になったことにより我々は色々な意味で驚かされた。そして、ITエンジニアからコーディングをすることが徐々に奪われていった。昨今、コーディングをしたことがない人もアプリケーションを作ったり、個人で稼ぐために個人開発をしてリリースをするという動きが多くみられるようになった。

バイブコーディングが流行り始めた頃の筆者はAIが大嫌いだった

バイブコーディングが世界で流行し始めた時、筆者はAIが大嫌いだった。 自分のおもちゃを取り上げようとしているからである。 その当時は、意地でもAIを使わず自分でコーディングしようとしていた。

「AIなんて使うもんか」「仕事を取られてたまるもんか」

もしかしたらこのような思いを持ってた人はいるのではないだろうか。 もしくは、今でも思っている人はいるのかもしれない。

AIを使わざるをえない状況に

AIを使った作業の時間は使わない時間より当然早い。 ビジネスではAIを用いて工数を削減して早く作業を終わらせるということが求められるようになってきた。 そうなると、使わざるをえない状況になる。 この時、筆者は「使った方が良いことがわかったから悪いところを探ってやれ」という気持ちでいた。 プライベートでは金額が比較的安いcodex、会社ではclaude codeとcodexの両方を使いソフトウェア開発を進めた。 2026年が始まった頃にはたくさんソースコード内で自分が思い描くようなものができないことが多くあった。 しかし2026年9月の今この瞬間、AIの吐き出してくるコードの質は昔とは比べ物にならないくらいの良いものになっていた。

AIと共に

AIが大嫌いだった時とは一転して今ではAIを奴レ…(ゲフンゲフン)、可愛い部下のように扱っている。 流石に負けを認めるしかなかった。何をAIと争っているんだという声も出てくるかもしれないが、当時の筆者は大した実力もないくせに謎にAIと張り合っていた。今となってはかなり恥ずかしい。

工夫はいるが我々が思い描くものを早く実現できる、これは素晴らしいことなのではないかと思うようになった。 今ではAIと共に作業をしている。進化の波に乗っかって思い描くものを早く実現させるかつ、人が使って幸せになるものをAIと共に実現していこうというマインドに変化した。

最近世間で言われていること

最近SNSで言われているようなことについて筆者が考えていることを綴ってみようと思う。

ITエンジニア不要論

筆者の考えは同然NOである。ただし、働き方は変わると思ってくる。 作業の速度が早くなる部分、今までのソフトウェア開発で余裕がなかった部分に余裕が出てきてこの時間を使って「どうすればより良くなるのか」「どうすればパフォーマンスを上げられるか」といったことを考える時間に割くことができる。 筆者の中では多くのユーザに長く使われるサービスを提供したいという思いを抱えている。 それに対して大事なこととしては、

  • 動きが早くて操作しやすい
  • 秘密の情報が漏洩することのない安心するアプリ
  • ユーザのニーズに適応してアップデートをしていく

であると思う。 他にもあるだろうが、これらをAIを駆使しながら高精度でこなせるのは我々、ITエンジニアの強みなのではないのだろうか。 ITエンジニア不要に関してはむしろ逆で専門性の強いITエンジニアが今後は需要が高くなってくるのではないだろうか。

勉強不要論

これも同様にNOである。 むしろ、基礎的な勉強はより一層重要になってくると考える。 AIの吐き出す成果物に対して我々が望んでいるものが本当に吐き出すことができているのかの確認が必要だ。 それらの作業をするのには当然ながら基礎的な知識、使う技術の考え方などを学ぶ必要がある。 また、作業をこなす速度やトークンの節約にも関わってくる。 AIにも容量が限られている。なるべく少ない容量で高精度の成果物を出したいものだ。 知識があれば指示も的確で成果物も精度が高いものになる。これは知識を蓄えているからこその利点であると思っている。 勉強することAIと共に開発する上で嬉しいことがたくさんある。 勉強不要論を唱えている人に関しては考えを改めないとその人こそ淘汰されるのではないかと思っている。

これからは要件定義から運用まで全てAIが担う?

これは正直わからないがそういう世界線もなくはないのかなと。 そういうことをする会社も出てくる可能性が高い。(なんならやっているところはあるんじゃないかな) 今の段階ではできるだろうがそれが主流になるかどうかは不明であるというのが筆者の考えである。 ただ、要件定義や運用をAI任せにして良いものかはシステムを使った人間の評価によるのではないかと思っている。 我々が作るものは基本は人間に対してだ。 人間が抱えている問題を解消できるかどうかが大元の目的としてある。 もちろん人間がやったところでミスはあるが人間がシステム開発の工程に参入しないということは決してないのではないかという願望をここでは綴っておく。

我々はどう生きるべきか

AIの進化は止められない。 AIに抵抗することはもはや無謀である。 それならAIと共存していくことが、正しいのではないだろうか。 ソースコードを書くことが生きがいだった人でも、「自分ならこうやって書く」というものがAIによって早く生成されて自分自身が思い描くものが作れたらそれはそれで幸せなのではないだろうか。

我々ITエンジニアは世の中をシステムで明るくするというのが目標であると筆者は思っている。 今まで手でやっていた作業がAIによって自動化されつつあるならば、考えてこれなかったことが考えられるようになるのではないだろうか。

さらに、早くタスクを掃きたい、より良いソフトを作りたいのであればコンピュータの基礎から応用、使用する技術の目的や思想などを知っておくべき必要がある。精度の高い出力と不具合の迅速対応に繋がるからだ。

また、言語化能力もつけておくと良いだろう。AIにタスクを依頼するときにAIでも解釈ができない表現を使ってしまうとより時間はかかってしまいむしろ逆効果だ。AIにタスクを依頼するよりも自分でやった方が早いっていう現象も起こりうる。

と、このように我々がこれから身につけなければならないこと、AIと一緒にエンジニアリングをしていく方法というのはたくさんある。「AIはあくまでも優秀な部下であり操作するのは自分自身だ」というマインドを持っておけばこれからも生きていけるのではないだろうか。

まとめ

  • 筆者もAIが嫌いな時代があった
  • AIの進化はネガティブなものではなくむしろポジティブなので共存するべき
  • ITエンジニアという職業はなくならずむしろこれから一層需要が高まってくる
  • コンピュータの基礎から応用、技術の目的や思想を学ぶことでAIと最強のタッグが組める
  • 我々のやることはたくさんある

最後に

AIはこれからも進化し続ける。そして複数のモデルがある以上競争が絡むのでより一層早い進化が予想される。 我々はそれに対して、「自分はもう不要だ」など悲観にならずに周りに惑わされず自身のスキルを向上していくことがITエンジニアとして食っていくために重要なものなのではないだろうか。 この変化を堪能しながらこの職業を楽しむのがハッピーである。 筆者はそう信じている。