デザインとは
デザイン。わかるようでわからない言葉。よくこのIT業界でもデザインという言葉は耳にするだろう。 また、仕事以外でも色々な分野でその言葉を耳にするのではないだろうか。 会社によってはデザイナーと仕事をするところもあるであろう。私が、現在所属している会社ではデザイナーとの関係を大事にしている会社の1つであると感じている。 デザインとは何であり、どのような歴史をもっているのかをみていきたいと思う。
なぜ、デザインに興味を持ったのか
私はエンジニアをしており、ある時ふとアーキテクチャーやプログラミング言語の歴史に興味をもった。現時点で全て調べて終わったわけではない。
アーキテクチャの歴史を知るにはプログラミングの歴史を知る必要があるらしく調べていた。
計算機が生まれて当時のプログラムは全て0か1の機械語だったが、アセンブリが出てきて構造化プログラミングという概念が出てきてオブジェクト指向という概念が出てきて、、と。
この流れからテクノロジーの進化の一つに「扱いにくかったものを扱いやすくする」という要素が含まれていると考えた。その時、この要素ってデザインなのでは?と感じた。
それが原因の一つであるのとエンジニア人生に役に立ちそうということでデザインに興味を持った。
デザインとは
デザインという言葉を調べた時にいろいろな定義が出てくる。
wikipediaの説明では
与えられた環境下で一定の目的を達成するために利用可能な要素を組み合わせて要求に合った人工物を生み出すこと
と書いてある。
ただ、定義自体は色々なところで色々な定義をされている。
例えば、日本デザイン振興会では
「常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成する計画を行い実現化する。」この一連のプロセス
スティーブ・ジョブズは
It’s not just what it looks like and feels like. Design is how it works. (特定環境・制約・要件下での目的達成を意図して、ある主体が、基本的な構成要素を用い、対象の仕様を生み出すこと)
ポール・ランドは
Design is a relationship between form and content. (デザインとは形と中身の関係である)
と述べている。
歴史
デザインの専門的な用語や思想を知っているわけではないですがとりあえず、歴史を見てみることにする。
産業革命
19世紀後半、産業革命に伴い多くのものが生成された。手作業だったものが機械化されたことに多くの失業者が出てしまった。
モリスの登場
機械化によりスピードとコストを優先するあまり、品質が疎かになり、粗悪品が大量に出回るようになった。手仕事ならではの丁寧さや美しさというのが失われていった。 そこで、登場したのがウィリアム・モリス。 彼が中心となって「アーツ・アンド・クラフツ運動」を起こす。 この運動は「本来の美しさ」を取り戻そうとしたものだった。
アール・ヌーヴォー
アーツ・アンド・クラフツ運動は多くの人々に影響を与えた。 19世紀末から20世紀にかけて新しい装飾洋式が生まれた。 それが、「アール・ヌーヴォ」。 これらを代表するのがアルフォンス・ミュシャで、「買いたい」と思わせるためのビジュアルが使われたいた。 webバナーや広告デザインの源とも言える考え方になっている。
産業化は止まらない
産業化そのものは止まることはなかった。 結果的に機械を前提として美しさを考え、機能や構造そのものを整えることが美しさにつながるのではないかという思想からデザインの考え方は大きく変わっていく。
工業生産を否定するのではなく、社会のためにどう生かすのか。 機能性や合理性を重視する新しい美学でありモダニズムの思想が生まれてくる。
ここで、デザインは「表面を整える仕事」から「社会のその仕組みそのものを設計する仕事」へと姿を変えていった。
バウハウス
上記の流れを学びにしたものはバウハウス。
バウハウスは芸術と工業を融合させることを目指していた。 画家、建築家、工芸家。これらの人々がこの場所で学び、議論し、実験をした。
「なぜ、この形なのか」などといった言語化を学び核心に添えていた。
バウハウスの閉校
ナチス・ドイツの弾圧により閉校となってしまう。 しかし、そこから巣立った彼らはデザイン教育や建築の基礎を築いていた。
ー デザインは、特別な才能のひらめきではなく、社会と向き合いながら設計していく行為である。
産業革命によって「どうしたら美しくて使いやすいものが作れるのか?」の答えが上記の言葉である。
バウハウスの最後の校長は以下のように言っている。
「Less is more.」(必要最小限のもので最大限の豊かさを得る)
本当に必要なものだけを残すこと、そして細部まで丁寧に設計をすること。 この考えが現代にも受け継がれており、シンプルで整ったデザインはこの時代にいまれた思想のもとで作られている。
歴史を調べてみて
知っているように書いているが、書いてて知らない用語もたくさんあるのでおいおい調べていこうと思っている。
産業革命からのデザインの発展というのをみて、私は今まさに改めてデザインを見直すべきなのではないかと考えた。 昨今、AIを用いたソフトウェア開発が盛んとなり人の手でソースコードを書かなくなってきた。コストを優先している開発も増えたことでまさに歴史と同じような現象が起こっているように感じている。私たちは、AIとの共存をしながらも「考え方」や「設計」というのは大事にするべきだと思った。
ソースコードだってデザインだと思っている。AIはどうしてそのように書いたのだろうか。どう設計させるのか。これらはソースコードを生成する上でも必須なのではないか、調べていてそう感じた。
まとめ・感想
デザインの定義だけでも色々な人が色々な言葉で表している。それだけ広義的なものなんだろうなと感じた。 歴史を調べていく中で、「社会と向き合いながら設計していく行為」これが一番しっくりくる言葉だった。 今まさに、産業革命は起きていると思う。AIで作られたシステムやアプリケーションは果たして社会を、人を豊かにできるものになるのであろうか。それにはデザインは必要不可欠であると心から感じている。
全般がモノに対する内容だったがデザインはモノ以外にも人の行動やスポーツの戦略など多くのものに使われているものだと思っている。私たちは生活の中で知らず知らずにデザインを行っておりその設計したものを実行している。そして分析をしてまたデザインしていく。この繰り返しなのではないかと思っている。
システム開発においてもデザインをしてエンジニアリングによって実際に動くものが作られてそれを使って人が幸福になったどうかを分析してまた新しくデザインをするというサイクルを回す。
これが、デザインエンジニアリングなのではないかと私は考えている。
デザインというものに表面だけでも触れるのは面白いと思っている。 出てきた疑問を解明していくことで新しい扉が開かれ、自身のエンジニア人生に何かアクセントとなるのかもしれない。 それを期待して少し冒険してみようと思う。